子供への想い(3)

・集中力、継続力、忍耐力、実行力、決断力を子供の時から自然に身につけさせる為には、どの様にしたら良いのだろうか?
→ まずは、子供の指導者が見本を示す必要性がある。 子供は、大人や両親や兄弟がどの様に考え、どの様に行動しているのか、理屈は分からなくとも、非常に良く知っている。 要するに、ごまかしが効かない。

→ 指導者には、長期に亘り一貫した言動が要求される。 例えば、3歳の子供を預かったら、その子が中学を卒業する位までの約10年間は、子供たちへの指導内容と自分の行動を一致させる必要があります。 だから、指導者は自分自身の修行でもある訳です。 指導者に個人的な種々の理由があっても、子供達に対する接し方、行動は常に一貫したもので無いと、子供達は指導者を信用しなくなり、ついては、自分自身に対する厳しい姿勢を放棄してしまう可能性が出てくると思っています。

→ 具体的には、指導者の話し(合気道の技、人としてのあり方、学校や家庭、友達に対しての臨む姿勢のあり方等)を正座して、聞けるか? そして快活に応えられるか? 分からなければ、分からないとして自信を持って聞けるか? 指導者の目を見て、常に応答できるか? 稽古に臨む姿勢は、何時も真剣か? 相手(大きい・小さい、強い・弱い)によって、稽古態度を変えていないか? 子供自身が自分より後輩を相手の年齢・理解力を考えて指導できるか?
この様な処を何年もかけて、一貫した指導を各人別にして行けば、子供は必ず大きく成長し、生きた目で輝きが増します。

・最近、中学生、高校生の無謀な犯罪が多くなって来ている。 親の反応も、我が子について、まるで友達感覚で話している。 被害者から見て、犯罪者当人だけでなく親に対しても許せない気持ちで一杯であろう。 このようになる一番の原因は、子供がしてはいけないことをした場合に、親が身を呈して止めるかどうか? 言い換えると、不退転で叱り、止めない場合は、刺し違えても良い覚悟で止めさせるか? と言うことだと思う。

最近の親は、子供を真剣に叱らない。 小さな子に対して自主性を重んじるとか言って、好き放題にさせている。 小さな子(少なくとも小学生)は、長期的視野で物事を考えられないから、親から見て長期的に見たら、その子に良いと思ったことは、嫌がってもさせ、良くないことは泣いても止めさせることが大事である。 要するに、絶対的な姿勢で、子供が悪い時は、徹底的に叱ることだ。 どんなに体力差が逆転しても、よそ様に迷惑をかけることは恥として、叱ることが大事だ。 そのような姿勢で臨めば、体力差が逆転したからと言って、子供は、親に徹底的なダメージを与えないと私は、思っている。 更に、言うなら、会話が成り立つ2、3歳から、親は子に対して、親として威厳を常に示すべきである。 友達感覚は、子供が大人として扱っても充分になってからである。

住吉塾では、人としてダメな点は、何時どんな時でも叱る。 何年、何十年かけても不退転で臨むので、ご父兄のご協力をお願いしたい。

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