子供への想い(2)

・生涯を通じての健全な心身は、何時育成されるのであろうか?
→ 私は、経験上3歳~10歳が最も大きな影響を与えると思っています。 小学校の高学年にもなると、いじめや不登校等の問題も出て来ますし、中学、高校になると親に向い合う姿勢や会話にも問題が出て来ます。 問題が出てから対応しようとしても、それは既に遅い。問題が現象化されるまでに、多くの要因が重なって出て来ているからです。

→ 小学校に上がる前から、親子の自然な会話が毎日継続される必要がります。 朝起きたら、心をこめて、おはようございます。 寝る時は、心をこめて、お休みなさい。 出かける時は、行って来ます。 帰って来たら、ただいま。 この単純な事を日々、目を合わせ心をこめてしていれば、問題が子供に生じた時、必ず初期の段階で察知でき、大きな問題に発展することはなく、解決の方向へ行くと思っています。 小学校高学年、中学校、高校になっても続けることが重要だと思います。 住吉塾では、家庭で挨拶しない子は、昇級審査の対象となりません。

→ 子供の内に生命力の強い子に育てる必要があります。 私は、一応会話が出来る3歳から4歳位に合気道を始めた方が良いと思っています。 3歳~4歳で始めた子と3年後に同年代の子と比較すると、基礎体力、落ち着き、他の子への思いやり、リーダー性等、あらゆる面で差が歴然としてきます。
生命力は、骨、関節、筋肉、血管(血流)、呼吸力、姿勢(軸)、左右のバランス、心と身体のバランス、自身に対する自信 によって、増すと思っています。 他人との競争は、逆に生命力を失うと思っています。

→ 中学生以下で養われた、精神面、肉体面の健全性、言い換えると生命力は、生涯の財産になると思っています。 60歳も過ぎると、加齢で多くの障害が出て来るのが通常かと思いますが、中学生までに蓄えた精神面、肉体面の健全性と言う財産は、歳をとった時、心身の健康面で大いに発揮すると確信しています。

・自己の甘さ(弱さ)に打ち勝って行く必要性、言い換えると、他人に優しく思いやりを持ち、自身に対しては厳しくして行く必要性をどの様に分からせ、育成をして行くのか?
→ 自分で苦労しても出来ると言う自信を稽古を通じて身につけさせる必要性があります。 時には、出来なくて泣く時もありますが、そこで緩めては駄目です。 乗り越えるための支援はしても、自身で出来たと言う実感を身につけさせる必要があります。

→ 少年部には、自分より小さい子、大きい子がいます。 更に先輩、後輩と言う関係も年齢に関係なくあります。 この様な関係を子供達が稽古を通じて、どの様な姿勢でやっているかを各人毎に見て、細かな指導をして行く必要性があります。

→ 更に、種々の例や、人としてのあり方、家庭での日々の生活のあり方、学校でのあり方 等を、繰り返し、繰り返し 話し、続ける必要性があります。 また、一方的に話すだけでなく、種々問いかけながらすれば、子供達の身について行きます。

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